山野口口留番所跡(読み)やまのくちくちどめばんしよあと

日本歴史地名大系 「山野口口留番所跡」の解説

山野口口留番所跡
やまのくちくちどめばんしよあと

[現在地名]神岡町下之本

「飛州志」に「吉城郡下本村ニアリ是ヨリ越中有峰ニ出ル」とあり、「飛騨国中案内」には「口留の御番所一ケ所あり、山野村口と云ふ、高一升三合、反別二十歩あり」とみえる。「地理志稿」(巻一五新川郡)関梁の部では、「又有一路。自有峰村至国境曰宇津於峯。一里十八町二十間許。自此至飛騨州和佐府村一里二町許」とあり、有峰ありみね(現富山県上新川郡大山町)を通る飛越間の通路は鎌倉街道と称されたこともあり、中世から近世初期にかなり利用されたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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