日本歴史地名大系 「岡三淵村」の解説 岡三淵村おかみぶちむら 広島県:双三郡作木村岡三淵村[現在地名]作木村岡三淵女亀(めんがめ)山の南西麓、江(ごう)の川の支流砂井谷(すないだに)川上流域に位置する。北は石見国邑智(おうち)郡井戸谷(いどたに)村(現島根県飯石郡赤来町)および出雲国飯石(いいし)郡赤名(あかな)村(現赤来町)に接する。慶長年間(一五九六―一六一五)森山(もりやま)村の飛郷岡(おか)と、横谷(よこたに)村(現布野村)の三淵を併せて成立した村で、三淵とは砂井谷川が形成した釜(かま)ヶ淵・若(わか)ヶ淵・戸板(といた)淵の三つの淵に由来するという(国郡志下調書出帳)。三淵の地名は永享一一年(一四三九)二月一七日付の赤名幸重から幸清に宛てた出雲国赤名荘譲渡状(「閥閲録」所収中川与右衛門家文書)に「いつもの国あかなのしやう内、上ハたわを(け)のつちはし(土橋)をみふち(三淵)さかゑへ」とみえ、文明三年(一四七一)・明応六年(一四九七)の譲渡状にもみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by