作木村(読み)さくぎそん

日本歴史地名大系 「作木村」の解説

作木村
さくぎそん

面積:九二・七四平方キロ

双三郡の西北端に位置し、ごうの川東岸に細長く続く村。北と東の山岳地帯から西方の江の川へ向かってゆるやかに傾斜する。北から西にかけては島根県に接し、東は布野ふの村。耕地は村面積の五パーセントにすぎず、江の川に注ぐ谷川沿いに分布している。近世には広島藩領で三次みよし郡川下組に属したが、寛永九年―享保九年(一六三二―一七二四)の間は三次藩領。

作木村
つくりきむら

[現在地名]君津市作木

山高原やまたかはら村の南に位置する。文禄二年(一五九三)とされる八月の甲州御小人頭衆知行郷村書立(大野家文書)に作木郷とみえ、高五三石余が荻原領となった。同三年の上総国村高帳に作田村とみえるのが当村と考えられ、高五三石。寛永八年(一六三一)知行宛行状では作木村とあり、高二二石余が旗本川野(河野)領、同じく高一七石余が同志村領となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報