日本歴史地名大系 「岡中村」の解説 岡中村おかなかむら 熊本県:八代市岡中村[現在地名]八代市岡町中(おかまちなか)岡小路(おかしようじ)村の南に接している。山口(やまぐち)に山口古墳群(円墳三基、横穴式石室)がある。「国誌」は建武年中(一三三四―三八)村上顕興の家臣佐々木吉広、天文(一五三二―五五)頃は佐々木吉重が在城したという岡城跡を記す。同城は南北朝期には古麓(ふるふもと)城主名和氏の、永正年中(一五〇四―二一)以降は相良氏の支配するところとなり、佐々木高光が在城したという。「八代日記」天文一〇年四月二日条に相良長唯が当地の玉泉(ぎよくせん)寺(現臨済宗)に宿泊した記事がみえ、永禄二年(一五五九)八月五日「岡」での合戦のとき、相良勢は宇土勢数百人を打取った。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報