岡底斯山脈(読み)カイラス[山脈](その他表記)Kailas

改訂新版 世界大百科事典 「岡底斯山脈」の意味・わかりやすい解説

岡底斯[山脈] (カイラス[山脈])
Kailas

中国,チベット自治区南西部の大褶曲山地。ガンディセGangdisê山脈ともいう。ヒマラヤ山脈平行西北西から東南東にのび,ラサの西方でニエンチェンタンラ(念青唐古拉)山脈と接する。平均標高5500~5800m。青蔵(せいぞう)高原内流水系とインダス川などインド洋への外流水系の分水嶺である。西部のカンリンボチェ(岡仁波斉)峰(6656m)はガンディセ山すなわちカイラス山と呼ばれ,ラマ教徒,ヒンドゥー教徒の信仰の対象。
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世界大百科事典(旧版)内の岡底斯山脈の言及

【カイラーサ[山]】より

…古代インドの伝説上の山で,チベット南西部のカイラス山脈の西部に位置するカイラス山(チベット名カンリンボチェ,中国語の音訳は岡仁波斉峰)がそれにあたるとされている。ヒンドゥー教およびラマ教の聖地として,古くから崇敬されている山である。…

※「岡底斯山脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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