岡見郷(読み)おかみごう

日本歴史地名大系 「岡見郷」の解説

岡見郷
おかみごう

現三隅町岡見一帯に比定される。古くは益田庄のうちとみられる。寛元二年(一二四四)一一月三日の三隅西念兼信譲状(吉川家文書)には、寸津すんつ浦の東限として「岡見湊」がみえる。嘉暦元年(一三二六)一二月一〇日の石見永安別符以下地頭職分文(同文書)には「岡見中山在家」「岡見百姓名」があげられ、納田なつた郷などとともに永安兼員分と尼良海分に中分されている。良海が吉川経茂の妻となった関係で、良海分は吉川家に伝領された。永徳三年(一三八三)二月一五日の足利義満袖判御教書(益田家文書)には岡見村がみえ、他の所領とともに益田祥兼(兼見)に安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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