岡部殿澗
おかべどのま
享保十二年所附にみえる地名。同所附には「戸居 岡部殿澗 熊別」と記される。天明元年(一七八一)の「松前志」も「トイ オカベト クマベツ」とする。クマベツは熊別川流域にあたる。「蝦夷日誌」(一編)などによると横泊り(現字泊町)の上手に古城跡があり、岡部六郎左衛門尉季澄の館であったという。昭和四三年(一九六八)一一月字館町で二基の板碑が発見された。三尊種子と五尊種子の板碑で、青みがかった輝石安山岩の自然石。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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