ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「岩石の物理的性質」の意味・わかりやすい解説 岩石の物理的性質がんせきのぶつりてきせいしつ 岩石の物性一般をさす。密度,硬さ,弾性率 (ヤング率,剛性率) ,体膨張率,比熱など。その他多くの要素があるが,普通力学的性質が最も重視され,岩石力学が独自の分野をつくっている。岩石の強度,物性定数,変形特性などを調査するため,引張り試験,圧縮試験,剪断試験,曲げ試験,ねじり試験のほか,高温型・高封圧型・超低ひずみ速度型の3軸圧縮試験によって,これらの物性が確かめられる。岩石の物理的性質の多くは,構成鉱物の物理的性質と構成鉱物の集合状態,空孔,水分の存在によって左右される。したがって同じ岩石名をもったものでも構成鉱物の集合状態や空孔,水分の違いによって異なった物理的性質を示すことがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by