岩野見村
いわのみむら
[現在地名]市原市岩野見
平田村の東方に位置する。元禄郷帳では高二二二石余で、幕末までほぼ変わらない。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では家数二七で、旗本永見領とあり、同氏領として幕末に至る。慶長一一年(一六〇六)当時五井村の塩釜元と取引する仲買人がいたと伝え(「本納村外四箇村開市由来書」中田家文書)、君塚村などと塩仲間の南市組に属し、農間に長南(現長南町)・茂原の市場で商いをしてきたが、近年五駄ないし一〇駄の賃馬を雇って売りさばく者がいるため難儀の向きがあるとし、享和二年(一八〇二)一人一駄などの取決めを行っており、当村の二五人が署名している(落合家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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