岸剣神社(読み)きしつるぎじんじや

日本歴史地名大系 「岸剣神社」の解説

岸剣神社
きしつるぎじんじや

[現在地名]八幡町柳町

城山の西麓、字いちひらに鎮座する。祭神素戔嗚尊伊邪那岐命。旧郷社。境内四七五坪。里伝によると、当社はもと気良けら(現明方村)鳥居宮とりいのみやにあったが、雨乞のため神体の剣を村境の二間手ふたまて(現同上)字神流岩(カミナリ岩)で洗ったところ、大洪水が生じ神剣が流された。山田やまだ庄八幡の吉田よしだ川下流の岩(カカリ岩)で止まっているのをほん町の清水彦右衛門が見つけ、自宅に持帰り祀った。八幡城主の遠藤氏がこれを聞き、慶長一九年(一六一四)本町で社殿を建立し、彦右衛門を神職にして祀らせたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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