岸千年(読み)キシ チトセ

20世紀日本人名事典 「岸千年」の解説

岸 千年
キシ チトセ

昭和期のキリスト教神学者 日本聖書協会理事長;元・日本ルーテル神学大学学長。



生年
明治31(1898)年1月15日

没年
平成1(1989)年6月30日

出生地
岐阜県

学歴〔年〕
北米南ルーテル神学校卒,サウス・カロライナ州立大学大学院〔大正14年〕修了

学位〔年〕
神学博士

主な受賞名〔年〕
キリスト教功労者(第10回)〔昭和54年〕

経歴
福音ルーテル教会牧師となり、昭和22〜41年日本福音ルーテル教会総会議長。傍ら、日本ルーテル神学大学教授となり、39年同大学長を務めた。日本聖書協会理事長も務め、聖書の刊行に尽力した。著者に「改革者マルチン・ルター」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岸千年」の解説

岸千年 きし-ちとせ

1898-1989 昭和時代の牧師,神学者。
明治31年1月15日生まれ。アメリカのサウスカロライナ州立大を卒業。日本福音ルーテル教会牧師をへて,昭和25年日本ルーテル神学大教授,39年同大学長。日本聖書協会理事長もつとめ,共同訳聖書の刊行につくした。平成元年6月30日死去。91歳。岐阜県出身。著作に「改革者マルティン・ルター」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の岸千年の言及

【ルター】より

…翻訳や論文,著作によってルターを紹介し,研究を深めたのは石原謙と佐藤繁彦(とくに後者の《ローマ書講解に現れたルターの根本思想》)である。これにつづく岸千年のルターの《ヘブライ人への手紙》講義の研究(《ヘブル書講解におけるルターの神学思想》)や,すでに数ヵ国語に翻訳されている北森嘉蔵《神の痛みの神学》がある。近くは金子晴勇《ルターの人間学》が学士院賞を受け,年々,ルター研究の著作,論文は増えている。…

※「岸千年」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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