最新 地学事典 「島弧性ソレアイト」の解説
とうこせいソレアイト
島弧性ソレアイト
island arc tholeiite
島弧に産する低アルカリ質のソレアイト。海嶺性ソレアイトや海洋島ソレアイトと比較して次のような化学的特徴をもつ。K2Oに乏しい点で海嶺性ソレアイトや海洋島のソレアイトに似ているが,同時にNa2Oにも乏しい点ではどちらかというと海洋島のソレアイトに近いが,TiO2に乏しい点で後者と違っている。K/Rb値は約500~1,000で海嶺性ソレアイト(約600~2,000)と海洋島のソレアイト(約500)の中間の値である。87Sr/86Sr値は0.703~0.705くらいのものが多く,この点では海洋島のソレアイトに似ている。しかし,REE存在度パターンが,いわゆる固体型である点では海嶺性ソレアイトに似ている。P.Jakés et al.(1971)は,低アルカリ質でSiO2が45~70%の範囲の島弧の火山岩をisland arc tholeiite seriesと呼んだが,島弧性ソレアイトという場合には玄武岩に限定して用いたほうがよい。
執筆者:周藤 賢治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

