島遺跡(読み)かつらしまいせき

日本歴史地名大系 「島遺跡」の解説

島遺跡
かつらしまいせき

[現在地名]直島町 葛島

五世紀から六世紀にかけての組合せ箱式石棺群。葛島は直島本島の北西約七〇〇メートルに位置する無人島で、全島花崗岩に覆われる。北部に標高一〇五メートルの最高所があり、北に向かってしだいに低くなって北部で舌状の台地を形成している。石棺群はA群が北東部の南斜面に一六基、B群が南東部尾根上から西側斜面に二三基、C群が南西部の北側斜面に三基あり、総数四二基が確認されている。A群中に三基の竪穴式石室が検出されているが、そのほかはいずれも組合せ箱式石棺で、副葬品はほとんど検出されていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android