島 成園(読み)シマ セイエン

20世紀日本人名事典 「島 成園」の解説

島 成園
シマ セイエン

大正・昭和期の日本画家



生年
明治25(1892)年

没年
昭和45(1970)年3月5日

出生地
大阪府堺市

本名
島 成栄

学歴〔年〕
堺高小〔明治37年〕卒

経歴
父栄吉、兄一翠も画家という環境で育ち、15歳頃より絵を独習。大正元年文展に初入選、褒状を受ける。のち北野恒富、野田九浦に師事し、文展では2年、4年と褒状を受賞。京都の上村松園、東京の池田蕉園と並び、閏秀美人画家の三園と称された。帝展にも9年「伽羅の薫」、昭和2年「囃子」などを出品、この間大正10年正金銀行(現・東京銀行)行員森本豊次郎と結婚、昭和2年上海に渡る。以後北海道、大連、横浜、松本などに移り、この間ほとんど画業を休止画壇から離れた。戦後大阪に戻り制作を再開、大阪高島屋で毎年個展を開催し、35年同店での浪華女子展に参加。東京大丸でも個展を行った。代表作に「祭りのよそほひ」「稽古のひま」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android