崇つ(読み)かたつ

精選版 日本国語大辞典 「崇つ」の意味・読み・例文・類語

かた・つ【崇】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 タ行四段活用 〙 あがめ尊ぶ。
    1. [初出の実例]「馬子独り仏の法(みのり)に依りて、三の尼を崇(カタチ)(ゐや)ぶ」(出典日本書紀(720)敏達一三年九月(前田本訓))
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
    1. 一方的に気持を寄せる。
      1. [初出の実例]「新羅に要害(ぬま)の地を授け、新羅を非次(こえた)る栄(はかりこと)に崇(カタテ)たまひき」(出典:日本書紀(720)欽明二三年六月(寛文版訓))
    2. [ 一 ]に同じ。
      1. [初出の実例]「神祇(あまつかみくにつかみ)を崇(カタテ)(あか)む」(出典:日本書紀(720)崇神即位前(北野本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android