巌鬼山神社(読み)がんきさんじんじや

日本歴史地名大系 「巌鬼山神社」の解説

巌鬼山神社
がんきさんじんじや

[現在地名]弘前市十腰内 猿沢

弘前市から西津軽郡鰺ヶ沢(あじがさわ)町へ向かう県道鰺ヶ沢線に沿い、十面沢(とつらざわ)からは西、十腰内(とこしない)からは南の、岩木山裾野の猿沢(さるさわ)にある。祭神は大山祇神。旧村社。

「弘藩明治一統誌」は大同年間(八〇六―八一〇)坂上田村麻呂が蝦夷征伐の時、敵の退散を願って観世音仏を勧進したことによるとする。「新撰陸奥国誌」によれば、岩木山三所大権現の別当の一つである巌鬼山西方寺(さいほうじ)観音(かんのん)院に安置されていた観音を祀り、参詣する者が多いとある。貞享四年(一六八七)の十腰内村の検地帳に、喜蔵抱の観音堂があり、この社のことをさすものと思われる。「津軽一統志」では、十腰内村の観世音は別当が岩木山百沢(ひやくたく)寺(現廃寺)で、守は長見勘太夫とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報