退散(読み)タイサン

デジタル大辞泉 「退散」の意味・読み・例文・類語

たい‐さん【退散】

[名](スル)立ち去ってちらばること。また、その場からのがれ去ること。「悪霊退散する」「雲行きが怪しいからそろそろ退散しよう」
[類語]退去退避退却避難去る遠ざかる遠のく離れる立ち去る引き払う引き上げる辞去せる退下がる退立ち退く引き下がる引き取る引っ込むあとにするよける避けるいなすかわらす外すれる外れる受け流す回避忌避敬遠逃避待避肩透かし

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精選版 日本国語大辞典 「退散」の意味・読み・例文・類語

たい‐さん【退散】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 集まっている人々が、思い思いに立ち去ること。ばらばらに退き出ること。
    1. [初出の実例]「聴衆皆(みな)退散(タイサン)しけるに、老翁一人留て」(出典雑談集(1305)九)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐班超伝〕
  3. 逃げ散ること。のがれ去ること。
    1. [初出の実例]「此騒動のあさましさに、高(たかき)も賤(いやしき)も、肝魂(きもたましゐ)をうしなって、四方へ皆退散す」(出典:平家物語(13C前)一)
    2. 「貴僧の御法を以て死霊の退散するやうに御願ひ申ます」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉八)

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普及版 字通 「退散」の読み・字形・画数・意味

【退散】たいさん

散去する。

字通「退」の項目を見る

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