普及版 字通 「巒」の読み・字形・画数・意味
巒
22画
[字訓] やま・やまなみ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(らん)。〔説文〕九下に「山小にしてし」とするが、〔爾雅、釈山〕に「巒は山の墮(なが)きものなり」とあって、うねうねとした山なみの意とする。若く姿のよい女を(れん)、肉の大きな切身を臠(れん)という。いずれもふっくらとした意がある。
[訓義]
1. やま、みね、なだらかな山、小さな山。
2. やまなみ、うちつづくやま。
3. 小さく鋭いやま。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕巒 ノボル・ミネ・トガル・コヤマ 〔字鏡〕巒 コヤマ・ヲカ・ヤマノタケ・ミネ・ノボル
[語系]
巒luan、臠・liuanは声近く、ゆるくもりあがり、湾曲する意がある。
[熟語]
巒壑▶・巒丘▶・巒穴▶・巒▶・巒▶・巒岡▶・巒山▶・巒岫▶・巒渚▶・巒▶・巒嵐▶
[下接語]
煙巒・巌巒・危巒・岡巒・山巒・巒・翠巒・青巒・石巒・層巒・重巒・峰巒・陵巒・林巒
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報