川成引(読み)カワナリビキ

デジタル大辞泉 「川成引」の意味・読み・例文・類語

かわなり‐びき〔かはなり‐〕【川成引】

江戸時代河川洪水のために荒れた田畑年貢を免除すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「川成引」の意味・読み・例文・類語

かわなり‐ひきかはなり‥【川成引】

  1. 〘 名詞 〙 田畑が押し流されて川となるか、または土砂が堆積して農耕できなくなった田畑に対し、農地に復旧するまでの期間年貢を免除すること。〔地方凡例録(1794)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の川成引の言及

【川成】より

…このことは,当時,戦時など非常のときには川成にも役が課せられるようになったことを示すといえる。近世でも,検地の折,川成の開発可能地は川成引(かわなりひけ),川欠引(かわかけひけ)と称され,復旧するまで年貢が免除された。そのほかは棄地となった。…

※「川成引」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android