工具旋盤(読み)こうぐせんばん(その他表記)tool room lathe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「工具旋盤」の意味・わかりやすい解説

工具旋盤
こうぐせんばん
tool room lathe

フライスタップなどの切削工具類の加工目的とした旋盤構造は普通旋盤とほぼ同じであるが,各主要部の寸法精度が高く,ねじ切り,テーパ削り,二番取りなどの装置を備えている。この旋盤では,加工目的から,他の旋盤ほど生産性を重視していない。

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世界大百科事典(旧版)内の工具旋盤の言及

【旋盤】より

…また,主軸台移動型のいわゆるスイス型自動盤もある。(4)その他 重量が大きな工作物を加工するため主軸が垂直になっている立旋盤,振動をできるだけなくしてダイヤモンドバイトによる精密加工が行えるようにしたダイヤモンド旋盤,フライスやホブなどの工具を加工する工具旋盤,バイトを型に沿って案内する機械的ならい装置のついたならい旋盤(数値制御を利用したNC旋盤の出現により,現在ではあまり用いられなくなっている),外径が大きくて長さの短いものを加工する正面旋盤,圧延用のロールを加工するロール旋盤などがある。また,特定の部品を加工するものとしてクランク軸旋盤,車輪旋盤などもあり,小型の旋盤として卓上旋盤も作られている。…

※「工具旋盤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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