主としてフライス盤などの工作機械を用いて金属を加工する場合に使用される工具で,円筒面上に多数の切刃をもち,回転しながら切削を行う。オランダ語のfraiseから出た言葉で,英語ではミリングカッターmilling cutterといい,日本ではどちらも同程度に使われている。バイトのような単一切刃工具を用いて平面や曲面を加工する場合,切りくずを発生する場所は1点のみであるから,工作機械の送り運動によって切削点を移動させ,点から面を作り出す必要がある。そのため,工作機械の運動は複雑になり,むだな動きが生じて加工能率が悪い。円筒面上に多数の切刃を配置したフライスを回転させながら加工すれば,面から面を作り出すことになるため,必要な工作機械の運動は単純になり,加工能率が高まる。フライスには,図1に示すように使用目的によって,円筒の外周面のみに切刃をもつもの,円筒の端面のみに切刃をもつもの,外周面と端面の両方に切刃をもつもの,回転曲面上に切刃をもつものなどがある。また切刃の構成のしかたによって,高速度鋼で本体と一体に作られたむくフライス,超硬合金の刃を本体に固定した植刃フライスがある。フライスの切削は断続的で,切りくず厚さも絶えず変化するので,切削力も変動する。これを減少させるためにねじれ刃にしたり,刃数を多くすることが行われる。フライスの回転方向と工作物の送り方向によって,上向き削りと下向き削りの2方式に分けられ(図2),フライスの寿命と仕上面については後者が優れているが,フライス盤の送り機構にバックラッシ除去装置(送りねじとテーブルのナットとの間のがたをなくす装置)を必要とする。
執筆者:中野 嘉邦
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