左扇(読み)ヒダリオウギ

デジタル大辞泉 「左扇」の意味・読み・例文・類語

ひだり‐おうぎ〔‐あふぎ〕【左扇】

左団扇ひだりうちわ」に同じ。
「お前がよう売ってぢゃから、かかさんは―ぢゃ」〈洒・箱枕〉

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精選版 日本国語大辞典 「左扇」の意味・読み・例文・類語

ひだり‐おうぎ‥あふぎ【左扇】

  1. 〘 名詞 〙 扇を左手でゆっくり使うこと。転じて、安楽に暮らすこと。また、得意になっているようす。ひだりうちわ。
    1. [初出の実例]「我か左扇でねまらんとせん」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)二)
    2. 「おまへがよふうってじゃから、かかさんは左扇(ヒダリアフギ)じゃ」(出典洒落本・箱まくら(1822)下)

左扇の補助注記

利き手でない左手で扇や団扇を使うのは、暑さも大したことはないからで、涼をとるのにさほど切迫していないというところから、気楽・安楽などの意に転じたという。

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普及版 字通 「左扇」の読み・字形・画数・意味

【左扇】させん

左扉。

字通「左」の項目を見る

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