巫医(読み)フイ

デジタル大辞泉 「巫医」の意味・読み・例文・類語

ふ‐い【×巫医】

《「ぶい」とも》巫女みこ医者。また、両者役割を兼ねた者。

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精選版 日本国語大辞典 「巫医」の意味・読み・例文・類語

ふ‐い【巫医】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぶい」とも ) 巫子(みこ)と医者。また、両者の役割をかねるもの。〔文明本節用集(室町中)〕 〔論語子路

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普及版 字通 「巫医」の読み・字形・画数・意味

【巫医】ふい

シャーマンの類。〔論語、子路〕人にして恆(つね)無くんば、以て巫を作(な)すべからず。

字通「巫」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の巫医の言及

【医者】より

…それらの医者のなかには教育程度が低く,せいぜい《湯頭歌訣》のような歌の形で薬の使用法を暗記しているにすぎない人も多かった。なお,周のような古代には巫医(ふい)というまじない師と区別のつかないような医者もあった。中国医学【赤堀 昭】
[日本]
 原始・古代の日本の医療は,シャマニズムに基づく経験医療であった。…

【医療】より

… 殷の時代には医療についての記録はないが,病気は祖先の霊のたたりによると考えられたから,霊をしずめるための祭祀が大きな比重を占めていたであろう。祈禱やまじないは,邪気を主要な病因と考えた周の時代にも巫医(ふい)と呼ばれる一群の医者によって盛んに行われた。巫医が単なる祈禱師であったか,薬物なども併用したかは,漢時代の方士などとの関係とともに明らかでない。…

※「巫医」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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