差し外す(読み)サシハズス

デジタル大辞泉 「差し外す」の意味・読み・例文・類語

さし‐はず・す〔‐はづす〕【差し外す】

[動サ四]
さおなどを差し損なう。
渡守が孫の童、さを―・して落ち入り侍りにける」〈浮舟
はずす。とりはずす。
「はげたる矢を―・し」〈保元・中〉

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精選版 日本国語大辞典 「差し外す」の意味・読み・例文・類語

さし‐はず・す‥はづす【差外】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. さしあやまる。棹(さお)などをさしそこなう。
    1. [初出の実例]「棹さしはづして、落ち入り侍りにける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)浮舟)
  3. ( 「さし」は接頭語 ) はずす。あやまってとりはずす。
    1. [初出の実例]「はげたる矢をさしはづし、又表矢(うはや)の鏑をはげかへて」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)中)

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