さし‐は・る【差張】
- [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
- ① ( 「さし」は接頭語 ) 張る。ぴんと張る。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
- ② 棹(さお)をさして突っ張る。
- [初出の実例]「手さほとは 舟のきしろふ時、両方よりさほさしはる也」(出典:言塵集(1406)四)
- ③ 物を人目に立つように取り付ける。
- [初出の実例]「はちすの花がさはすのはがさを、さしはりて行程に」(出典:虎明本狂言・祐善(室町末‐近世初))
- [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 でしゃばる。さし出る。
- [初出の実例]「さのみさしはりて、我かままのやうには、言はぬぞ」(出典:史記抄(1477)一五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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