差し次ぐ(読み)サシツグ

デジタル大辞泉 「差し次ぐ」の意味・読み・例文・類語

さし‐つ・ぐ【差し次ぐ】

[動ガ四]すぐ次に続く。
「この院、大殿に―・ぎ奉りては」〈・若菜下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「差し次ぐ」の意味・読み・例文・類語

さし‐つ・ぐ【差次・指継】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ガ四段活用 〙 ( 「さし」は接頭語 ) 次につづく。後につづく。つぐ。続く。また、並べる。
    1. [初出の実例]「はじめには男にてもあらず、女にてもあらず、あめつちぞ。〈略〉女手にて〈略〉さしつぎに〈略〉つぎにかたかな」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲上)
    2. 「この院大殿にさしつぎ奉りては、人も参りつかうまつり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ガ五(四) 〙 ( 指継 ) 指し掛けとなった将棋を、場所や日時を改めて指し続ける。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android