差手引く手(読み)さすてひくて

精選版 日本国語大辞典 「差手引く手」の意味・読み・例文・類語

さす【差】 手(て)(ひ)く手(て)

  1. 舞の手ぶりにいう語。さしだす手と引っこめる手。
    1. [初出の実例]「つまなしのさす手引手や早苗舟」(出典:俳諧・暁台句集(1809)夏)
  2. 一挙一動。何かにつけて。
    1. [初出の実例]「登商(のぼりあきない)奥筋(おくすじ)絹綿ととのへ、さす手(テ)(ヒク)手に油断なく、鋸商(のこきりあきない)」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android