絹綿(読み)キヌワタ

精選版 日本国語大辞典 「絹綿」の意味・読み・例文・類語

きぬ‐わた【絹綿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 絹と綿。
    1. [初出の実例]「富人の家の子どもの着る身無み腐(くた)し棄つらむ絁綿(きぬわた)らはも」(出典万葉集(8C後)五・九〇〇)
  3. 真綿の一種で、くず繭から作った綿。保温、強じん、軽量、防湿などの特徴がある。
    1. [初出の実例]「帑はみてぐらぞ。よい絹綿や重宝を入た倉ぞ」(出典:史記抄(1477)一五)

けん‐めん【絹綿】

  1. 〘 名詞 〙 絹と綿。また、絹糸綿糸
    1. [初出の実例]「絹綿珍器一切書籍等はちまたのちりとなって人馬のさまたげとぞなりにける」(出典:室町殿日記(1602頃)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「絹綿」の読み・字形・画数・意味

【絹綿】けんめん

絹と綿。

字通「絹」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の絹綿の言及

【ワタ(棉∥綿)】より

…パンヤのまくらは江戸時代のぜいたくの一つであった。(2)絹綿 真綿を指すこともあるが,繭の外側の毛羽に木綿綿を混ぜたもので,軽く暖かなのが特徴。高級布団や着物にする。…

※「絹綿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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