奥筋(読み)オクスジ

デジタル大辞泉 「奥筋」の意味・読み・例文・類語

おく‐すじ〔‐すぢ〕【奥筋】

奥州地方。東北方面
「登り商に―の絹綿ととのへ」〈浮・永代蔵・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「奥筋」の意味・読み・例文・類語

おく‐すじ‥すぢ【奥筋】

  1. [ 1 ] 奥州(東北地方)の方面。奥州すじ。
    1. [初出の実例]「染綿(そめもめん)を仕込(しこみ)て奥筋(ヲクスヂ)へくだり申候が」(出典:浮世草子・万の文反古(1696)四)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 奥まった地方。
    1. [初出の実例]「公役が奥筋の方面から木曾路を巡廻して来た」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android