精選版 日本国語大辞典 「差渡」の意味・読み・例文・類語 さし‐わたし【差渡】 〘 名詞 〙① さしわたすこと。一方から他方へかけ渡すこと。また、そのもの。[初出の実例]「深雪なれば、山澗谷底も平坦の道路となりて、鳥道(サシワタシ)の如し」(出典:漂荒紀事(1848‐50頃)六)② 直径。径。わたり。また、一方の端から他方の端までの長さ。[初出の実例]「さしわたし一町半反ばかりの大河五百石舟千石船いてつきて」(出典:室町殿日記(1602頃)九)「球の大きさが直径(サシワタシ)二寸以上もあったやうに思はれる」(出典:硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉三七)③ 直接であること。また、血縁であること。→差渡しの従兄弟。[初出の実例]「九郎様こそ親ごの日、こなさんの為にはさしわたしの他人」(出典:浮世草子・御前義経記(1700)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例