精選版 日本国語大辞典 「差渡」の意味・読み・例文・類語
さし‐わた・す【差渡】
[1] 〘他サ五(四)〙
① (棹(さお)さして)船を対岸に行かせる。
※古事記(712)中「故爾に槁機(さを)を指し渡して、其の御船に引き入れて」
② 一方から他方へかけわたす。前へさし出して届かせる。架す。
③ 差し遣わす。派遣する。
※ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「アキナイト シテ saxivatasu(サシワタス)」
[2] 〘自サ四〙
① さし向かう。向かいあう。
② 直接に自分でする。
③ 血のつながりがある。
さし‐わたし【差渡】
〘名〙
① さしわたすこと。一方から他方へかけ渡すこと。また、そのもの。
② 直径。径。わたり。また、一方の端から他方の端までの長さ。
※室町殿日記(1602頃)九「さしわたし一町半反ばかりの大河五百石舟千石船いてつきて」
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