差進(読み)さしすすむ

精選版 日本国語大辞典 「差進」の意味・読み・例文・類語

さし‐すす・む【差進】

〘自マ四〙 (「さし」は接頭語)
① 先に進む。
今昔(1120頃か)二三「袴の扶(くくり)高やかに上て指進(さしすすみ)て歩み寄るに」
物事程度が進む。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※栄花(1028‐92頃)音楽「掟て仰せられたるよりもさしすすみ、えもいはずめでたうしもて参りたり」
③ 譲り渡す。さりわたす。
※摂津勝尾寺文書‐宝治二年(1248)一二月二四日・沙彌西願質地流券「謹辞、差進私領田券文事」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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