巻脚絆(読み)マキキャハン

デジタル大辞泉 「巻脚絆」の意味・読み・例文・類語

まき‐きゃはん【巻(き)脚×絆】

《「まきぎゃはん」とも》脚絆の一。小幅の長い布で、足首からひざ下まで脚を巻き上げるもの。ゲートル

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精選版 日本国語大辞典 「巻脚絆」の意味・読み・例文・類語

まき‐ぎゃはん【巻脚絆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「まききゃはん」とも ) 脚に巻いて使う洋式のきゃはん。巻ゲートル。ゲートル。
    1. [初出の実例]「乗馬ズボンに巻脚絆(マキギャハン)をした」(出典暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉四)

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世界大百科事典(旧版)内の巻脚絆の言及

【ゲートル】より

…19世紀末,インド滞在のイギリス軍から始まり,日本陸軍は日露戦争中の1904年,編上靴(あみあげぐつ)の使用に伴って巻ゲートルを採用した。軍用語では巻脚絆という。一般にも普及し,労務者,警防団,教練の学生等の必需品となり,太平洋戦争後半期には通勤通学に男子は皆これをつけ,ゲートルといえば巻ゲートルをさすようになったが,敗戦とともになくなった。…

※「巻脚絆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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