日本歴史地名大系 「市ノ尾村」の解説 市ノ尾村いちのおむら 奈良県:高市郡高取町市ノ尾村[現在地名]高取町大字市尾(いちお)森(もり)村から巨勢(こせ)谷を経て真土(まつち)峠を越え紀伊国に至る街道筋に立地。慶長郷帳に「市尾村」、寛永郷帳に「櫟ノ尾村」とある。「日本書紀」斉明天皇四年一一月三日条の有間皇子邸「市経(いちぶ)の家」を当村に擬する説もある。中世、越智氏家臣に市尾深介があり、天正末期は多賀秀家所領、七一七・八石。文禄四年(一五九五)検地の村高八七七・三一石。検地奉行は御牧景則。慶長郷帳では六七七・三一石は江戸時代を通じて高取藩領。二〇〇石は豊臣秀長後室内中島猪右衛門領、元和五年(一六一九)郡山藩領、延宝七年(一六七九)幕府領。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by