市ノ瀬山(読み)いちのせやま

日本歴史地名大系 「市ノ瀬山」の解説

市ノ瀬山
いちのせやま

[現在地名]伊万里市大川内町字市ノ瀬山

うう山から流下する市山いちやま川の谷間にある。古窯跡であり、現在も窯業地。

市ノ瀬古窯跡として高麗神窯・火の谷窯・市ノ瀬古窯・市ノ瀬新窯・東の谷窯跡などがある。慶長三年(一五九八)鍋島氏に従い金公ほか数人の陶工が渡来、佐賀の金立きんりゆう山の麓で焼いてから、慶長末に伊万里郷ふじ川内かわちに移り、次いで市ノ瀬山に入ったと伝えられる。高麗神窯は高麗神祠が丘の上に祀られているところから命名されたもので、最も古い窯跡といわれる。

市ノ瀬山の入口に番所跡がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android