市之原村
いちのはらむら
[現在地名]員弁町市之原
松名新田の北方、員弁川支流の明智川上流にわずかに広がる谷底平野に位置する。「員弁雑志」には「一之原」と記す。江戸時代を通じて桑名藩領。文政一〇年(一八二七)の桑名領郷村案内帳によれば、家数九六、人数四四九、牛三五、馬一〇、社寺に神明・南宮天王、通念寺とある。「員弁雑志」はこのほかに牛頭天王・山神社を記す。また明治五年(一八七二)の村明細帳(徳川林政史蔵)には、家数九〇、人数三九〇(男一九七・女一九三)、牛三一、馬一、神祠には上記のほかに火産霊神が記されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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