日本歴史地名大系 「市田袋新村」の解説 市田袋新村いちだぶくろしんむら 富山県:富山市旧中新川郡地区市田袋新村[現在地名]富山市水橋市田袋(みずはしいちだぶくろ)常願寺川右岸沿いの低地に位置し、北東は肘崎(かいなざき)村、南西は市田袋村。常願寺川を挟んで当村と町袋(まちぶくろ)村間に渡船があったという(水橋町郷土史)。明暦二年(一六五六)の村御印留では草高六五石・免四ツ五歩。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では変化なく(三箇国高物成帳)、延宝元年(一六七三)の検地引高三〇石などにより、天保一一年(一八四〇)には打銀高一石余(「高免帳」杉木家文書)。所属組は肘崎村と同じ。灌漑は常願寺川から引水した三郷(さんごう)用水を利用。天明五年(一七八五)頃の肥料は岩瀬(いわせ)町・水橋町等から購入した油粕・干鰯・下屎も使用したが、大部分は土屎・草屎・厩屎を利用し、農間余業として男は縄・俵・蒋等を仕立てて水橋町へ売りに行き、女は自給用の布・木綿を織った(「石割村弥助組村鑑帳」同文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by