布施城跡(読み)ふせじようあと

日本歴史地名大系 「布施城跡」の解説

布施城跡
ふせじようあと

[現在地名]新庄町大字寺口

寺口てらぐち西方、葛城山中腹(約四七〇メートル)に郭・土塁・石垣が残る。麓に二塚ふたづか古墳があるので一に二塚城ともいう。

布施氏の居城跡で、同氏は置始おきぞめ氏の末裔と伝え、至徳元年(一三八四)の長川流鏑馬日記(天理図書館保井文庫)にみえる一乗院方国民、平田ひらた庄八荘官の一人として知られる。永正三年(一五〇六)の国判衆一二氏の中に布施行国の名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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