改訂新版 世界大百科事典 「帝鑑図」の意味・わかりやすい解説 帝鑑図 (ていかんず) 中国,明代の政治家張居正の著書《帝鑑図説》12巻(1572・隆慶6)にもとづいた人物画の画題。尭・舜以来の君王の治政の善の法とすべきもの81事,悪の戒めとすべき36事を選び,《蒙求(もうぎゆう)》の体に倣い,故事を四字句にまとめ,内容を述べ,1図を加えている。中国よりも日本で盛行し,権力と結んだ狩野派により取り上げられ,山楽や探幽により定型化が進んで障壁画に描かれた。執筆者:古原 宏伸 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by