人物画(読み)じんぶつが(英語表記)human-figure painting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

人物画
じんぶつが
human-figure painting

静物画,風景画花鳥画に対し,人間を主題とした絵画総称。その題材,内容によって肖像画風俗画裸体画宗教画,歴史画などに分けられる。人物画は旧石器時代以来,あらゆる時代にわたる。

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百科事典マイペディアの解説

人物画【じんぶつが】

figure painting。人間の描写に重点を置いた絵で,肖像画や裸体画,風俗画など諸分野に分けられる。風景画や静物画などに比して最も早くから描かれている。西欧では,古くは神話画や宗教画と結合して行われ,ルネサンス以後風俗画,歴史画,肖像画として多く描かれた。中国でも人物画は漢代以後絵画の主流となり,六朝の顧【がい】之(こがいし)を経て盛唐の呉道玄に至って古典的完成の域に到達。その後山水画に主流を譲ったが,唐以降の人物画の展開は一般に顧【がい】之と呉道玄の様式の再確認であったといえる。
→関連項目院体画殷仲容禹之鼎雲谷等顔閻次平王淵花鳥画韓幹仇英金弘道呉偉黄慎山水画謝赫周文松花堂昭乗水墨画銭選梁楷

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大辞林 第三版の解説

じんぶつが【人物画】

(風景画・静物画などに対して)人間を主題として描いた絵画の総称。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人物画
じんぶつが
figure painting

風景画、静物画に対して、人体表現を主とする絵画をさす。肖像画、集団肖像画、風俗画などがこれに含まれるが、神話画、宗教画、歴史画、寓意(ぐうい)画の類もほとんど人体表現が主体となるため、これらも広い範囲での人物画と考えられる。[中山公男]

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世界大百科事典内の人物画の言及

【伝神】より

…中国絵画における肖像画の本質をいう用語。東晋の顧愷之(こがいし)の〈論画〉にみられ,人物画の模写を論じて,形をもって神を写すとき,実対すなわち実際にその人物と向きあっているという感じを失うと生をとらえることができず,伝神もうまくゆかぬ,実対し通神することが人物画の要諦だという。伝神とは写実によってその人物の形姿のみならず精神までもとらえることである。…

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