帰りなんいざ、田園まさに蕪れんとす(読み)かえりなんいざ、でんえんまさにあれんとす

故事成語を知る辞典 の解説

帰りなんいざ、田園まさに蕪れんとす

故郷に帰ろうとする、強い気持ちを表すことば。

[使用例] 帰りなんいざ、田園まさに荒れなんとす――ここ数年、心身の内部で地鳴りのように高まっていたこの呼び声にやっとこたえて[桐島洋子*マザー・グースと三匹の子豚たち|1978]

[由来] 四~五世紀の中国の文人、陶とう淵えん明めい(正式な名は陶とう潜せん)の「帰き去きょ来らいの辞」という作品の冒頭。陶淵明は、役人勤めに嫌気がさして辞職し、故郷へと帰ってしまいます。そのときに作ったのが、この作品。「帰りなんいざ、田園将に蕪れんとす、胡なんぞ帰らざる(さあ帰ってしまおう、ふるさとの田園は荒れ果てようとしている。どうして帰らないでいられようか)」とうたっています。

[解説] 辞職する際の陶淵明のセリフからは、「五斗米のために腰を折る」という故事成語が生まれています。

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