幕間劇(読み)マクアイゲキ

デジタル大辞泉 「幕間劇」の意味・読み・例文・類語

まくあい‐げき〔マクあひ‐〕【幕間劇】

演劇で、長い劇の間に挟んで演じる小喜劇。本筋と関係なく、重苦しい気分を緩和するためのもの。

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精選版 日本国語大辞典 「幕間劇」の意味・読み・例文・類語

まくあい‐げきマクあひ‥【幕間劇】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] interlude の訳語 ) 中世ヨーロッパの宗教劇・世俗劇において、長い劇の間にはさんで演ずる小喜劇。本筋とは無関係な内容で、悲劇的・教訓的な気分を緩和するためのもの。幕間狂言とも。
    1. [初出の実例]「部課長たちは、三崎の言動を一種の幕間劇のようにしか意識していないらしく」(出典:白く塗りたる墓(1970)〈高橋和巳〉九)

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世界大百科事典(旧版)内の幕間劇の言及

【イギリス演劇】より


[ルネサンス]
 15世紀後半になって,なお抽象的ではあっても道徳劇ほど教訓的でなく,世俗性や娯楽性に重点をおく劇が現れた。これが幕間劇であり,もとは他の余興にはさまれた短いだしものだったが,やがて独立して演じられる長い劇となった。おもに貴族の屋敷などで知的な観客のために演じられ,16世紀半ばまでは人気があった。…

※「幕間劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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