干渉フィルタ(読み)かんしょうフィルタ(その他表記)interference fılter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「干渉フィルタ」の意味・わかりやすい解説

干渉フィルタ
かんしょうフィルタ
interference fılter

薄膜干渉現象を利用し,ある特定の波長領域の光だけを透過して,他の波長の光は通さないようにしたフィルタ。金属干渉フィルタと非金属干渉フィルタとがある。前者はガラスの上に銀膜,硫化亜鉛のような透明結晶膜,さらにまた銀膜の3層の薄膜を真空蒸着でつけたもので,中層の透明膜の光学的厚さが,透過させようとする光の波長の2分の1になるようにしてある。非金属干渉フィルタは反射層である銀膜の代りに2種類の透明結晶を交互に何層も蒸着して反射層としたもので,銀膜に比べて吸収が少いためフィルタの特性が著しく改善される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む