平む(読み)ヒラム

デジタル大辞泉 「平む」の意味・読み・例文・類語

ひら・む【平む】

[動マ四]
平たくなる。
「手に―・める物さはる時に」〈竹取
ひれ伏す。平伏する。
宣旨せんじぞと仰すれば、―・んで飛び去らず」〈平家・五〉
[動マ下二]ひらめる」の文語形

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精選版 日本国語大辞典 「平む」の意味・読み・例文・類語

ひら‐・む【平】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙
    1. 平たくなる。ひらぶ。
      1. [初出の実例]「手にひらめる物さはる時に」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 平伏する。ひらぶ。
      1. [初出の実例]「文挟に文を指て、目の上に捧て平みて」(出典:今昔物語集(1120頃か)二七)
    3. 恐れて勢いが弱る。気力がくじける。
      1. [初出の実例]「大のまなこににらまれて、すこしひらむ其隙に」(出典:幸若・ほり川(室町末‐近世初))
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙ひらめる(平)

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