平壌準平原(読み)へいじょうじゅんへいげん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「平壌準平原」の意味・わかりやすい解説

平壌準平原
へいじょうじゅんへいげん / ピョンヤンジュンペョンウォン

北朝鮮、平壌付近の大同江下流沿岸から黄海南道黄州に至る平均標高25メートルの平坦(へいたん)面。古生代大石灰岩統に属する石灰岩地層が侵食を受けて低下した低位置準平原である。中和付近は50~70メートルの連丘が東西に走り、北方には50~60メートルの残丘シェール(頁岩(けつがん))が露出しているほかは、大部分に石灰岩の風化残留物テラロッサがかぶさっている。この地域は漢代に楽浪(らくろう)郡といわれた所で、この地域を調査した京都帝国大学の地学者中村新太郎は楽浪準平原と名づけたが、1945年の解放後「平壌準平原」と改めた。

[魚 塘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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