ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平山敬忠」の意味・わかりやすい解説
平山敬忠
ひらやまよしただ
[没]1890.5.22
幕末の外国奉行,図書頭,神道大成教教祖。通称,謙次郎。号,素山,省斎。三春藩士黒岡氏の子。幕臣平山氏を継ぐ。徒目付としてペリー来航以後,外交交渉の場にのぞみ,慶応2 (1866) 年8月から同3年4月まで外国奉行,次いで同4年正月まで若年寄並および外国総奉行を兼ねた。幕府の親仏政策に尽力し,フランス公使 L.ロッシュに国事を諮問した。幕府瓦解とともに辞任。大政奉還によって静岡に蟄居したが,明治3 (70) 年許されて東京に帰り,以後政界に意を断ち,神道の興隆に努めた。 1879年大成教会を設立,83年大成教と改称し,第1代管長となった。著書『本教真訳』『修道真法』。
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