朝日日本歴史人物事典 「平山省斎」の解説
平山省斎
生年:文化12.2.19(1815.3.29)
明治前期の神道家。神道大成教および御岳教の初代管長。奥州三春(福島県)の生まれ。20歳のとき,初めて江戸に出て遊学。漢学,国学などを学び,嘉永3(1850)年,幕府の小普請平山源太郎の養子となり家督を継ぐ。幕末には,徳川慶喜側近として外国奉行などを務める。維新直後,しばらく蟄居を命じられるが,やがて神道家として活動。明治5(1872)年に教導職。同8年には日枝神社祠官,翌年には氷川神社大宮司。同12年に大成教会を結集し,教長となる。同15年,敬神愛国を唱える神道大成派が一派独立すると,その初代管長となった。<著作>『本教真訣』『修道真法』<参考文献>井上順孝『教派神道の形成』
(井上順孝)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報