平用水(読み)たいらようすい

日本歴史地名大系 「平用水」の解説

平用水
たいらようすい

平八箇郷堰たいらはちかごうせぎ茶屋池用水ちややいけようすいともいう。関田せきだ峠頂上の茶屋池を水源として延長約二六キロ、常盤ときわ太田おおた岡山おかやま地区の一九四町七段余を灌漑する用水で、水路は池の水を西大沢にしおおさわに落とし北大沢の水を合わせ字岩切いわぎりに用水揚口を築堤、小出雲おいずも土橋どばし横川よこかわ下今井しもいまい大坪おおつぼ戸狩とがり水沢みずさわ大倉崎おおくらざきを経て上野うわので千曲川へ放流する。途中今井川・蟹沢かにさわ川・広井ひろい川は石樋で渡してある。

明和五年(一七六八)水沢だいら組合の「御領・私領組合用水掛り田高帳」によると「田高千八石六斗六升九合、外ニ三六石五斗八升七合下境村高」とあって、合計一千四五石二斗五升六合の土地を灌漑している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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