平笠村(読み)ひらかさむら

日本歴史地名大系 「平笠村」の解説

平笠村
ひらかさむら

[現在地名]西根町平笠

岩手山東麓に位置し、東から北にかけてはまつ川を挟んで田頭でんどう村・大更おおぶけ村、南は滝沢たきざわ(現滝沢村)、西は寄木よりき(現松尾村)。鎌倉御家人工藤小次郎行光の支族が松川沿いの大更村との境にある平笠城(新井館)に拠って当村を領したとされる。天正一九年(一五九一)九戸政実の乱に際し、平館政包に攻撃され落城したと伝えるが(岩手郡誌)城跡は現在水田となり、規模不詳。慶長二〇年(一六一五)七月九日の湊千太郎宛南部利直知行宛行状(東大史料編纂所影写本)に「岩手郡平笠村ニ百石」とみえ、当地の知行百姓に玉泉・肝入兵部少・兵部・左重進・新助の五人がいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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