西根町
にしねちよう
面積:一六六・五七平方キロ
岩手郡北部、北は七時雨山、西は岩手山、南東は送仙山に囲まれた盆地にある。北は七時雨山を界して二戸郡安代町・浄法寺町、南から東にかけて滝沢村・玉山村、東は岩手町と接する。西接する松尾村から流下する赤川に七時雨山から流出した寺田川が平館で合流して大更の北方を東に流れ、岩手山から流出して平笠・大更の南方を東に流れる松川が玉山村との境で赤川と合流する。この豊富な水資源をもとに水稲栽培が盛んな田園地帯である。大正三年(一九一四)松尾村の松尾鉱山の営業開始に伴い、翌四年松尾村屋敷台―大更間に手押し軌道が開設され、同五年には平館―玉山村好摩間に岩北鉄道が開設され(同一一年国鉄花輪線好摩―平館間開通に伴い廃止)、昭和四七年(一九七二)廃鉱となるまで松尾鉱山への発着場所となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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