山川 日本史小辞典 改訂新版 の解説
平等院 鳳凰堂雲中供養菩薩像
びょうどういんほうおうどううんちゅうくようぼさつぞう
鳳凰堂内の長押(なげし)上に懸け並べられた52体の菩薩像(うち5体は比丘形)で,それぞれ飛雲上で自由な体勢をとりながら奏楽や歌舞などで本尊阿弥陀像を賛嘆するさまを表す。ほとんどが阿弥陀像と同時期の作で,定朝(じょうちょう)一門の手による。すべて檜材製・彩色仕上げ。変化に富んだ像容が浮彫的な手法をまじえ巧みに表現される。全高40.0~80.0cm。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報